なぜメイクをするのでしょうと聞かれたら、たぶん美しく見せるため、
若く見せるためと答える方が多いのではないでしょうか。そして、
「若い頃はメイクしていたけれど、もう必要ないわ」と答える方も
いるかもしれません。
変身メイクという言葉があるように、メイクの力で別人のような顔
になることは、難しいことではありません。
でも、メイクとは自分の顔を変えるような、まったく違う顔になる
ようなものでしょうか。

メイクをしたら、自分の顔が輝いて見えるようになった。
メイクをしたら、自分の顔が好きになった。
メイクをしたら、自分に自信が持てるようになり、積極的になった。

そう、メイクとは、自分らしさを際立てるもの。自分の魅力に気づ
いて、自信を持って生きるための方法なのです。
年齢を重ねると、若い頃にはなかった魅力が浮き上がってきます。
ところが、それに気づけず、シワ一つなかった頃との違いばかり見
つけてため息をついてしまう……。美意識の高い方ほど、そうなって
しまうのではないでしょうか。私のメイクの悩みを隠すものでは
ありません。その方の個性を引き立たせてイキイキとしたお顔にす
る、しかもできるだけ簡単な方法をお教えしています。
～プロローグより～